「釈尊降誕会」   

  桜のつぼみもほころび濃い桃色の顔をのぞかせ、

開花も間近と思いきや講日の前日は春の嵐をともない、

荒れた天気で肌寒く寒暖の差に桜の花も戸惑っているようでした。

 四月一日、大勢の参詣を頂き午後2時より

手嶋敬徳上人導師の許、釈尊降誕会法要が厳修されました。

ご宝前には昨日、関哉法尼とご奉仕の方々によって

花一杯に飾られた美しく綺麗な花御堂の中に、

お釈迦様は甘茶と共に安置されています。

春休みで子ども達のはしゃぐ声が賑やかに本堂に

響き渡ります。読経の続く中、大人も子供も誕生仏の

立像に甘茶をかけさせて頂きお釈迦様のお誕生をお祝いしました。

 法要終了後、手嶋敬徳上人より御法話を拝聴させて

頂きました。「普通の事を当たり前と思わず喜び

感謝しましょう。日常生活に於いても我が身を惜しまず

人の為に自分の出来ることで徳を積みましょう。

その事によって自分が変わる事が出来ます。

笑顔を絶やさずまわりを明るくしていくと幸せになれます」

とお話を頂きました。研修棟では母子会による

新1年生の入学を祝う会が行われ、子供達にはお菓子の

袋詰めがプレゼントされて喜びで走り廻っていました。

 そして講日終了後、皆さんに温かい”うどん”の供養と

甘茶が振る舞われました。そして互いに雑談を

楽しみながら、ゆっくりと休憩をとられてからお供養を

頂いて帰路に着かれました。

 言葉では判っていてもなかなか実行が伴わないのが

現実ですがお徳を自分の意志で人の為に積む事の大切さを

改めて感じさせて頂きました。三徳を実行していく事で

心が穏やかになり広い心が持てるように心掛けたいと思います。

   
                              ( 通信員 )